獣害防護柵を設置
近年野生の鹿が増えており、里山の住民は畑における農作物の食害に悩まされています。
手間暇を掛け、折角育てた作物を収穫前にして、猿や鹿が食い荒らすため、高齢化した住民などは、もう農業を続けていく気力を失ってしまう方も出はじめています。
耕作を放棄した畑は雑草が伸び、猪やタヌキ、ハクビシンなどの住処にもなりかねません。
そこで山林と里山の境界に防獣ネットを張り巡らし、野生動物と棲み分けることにより、里山文化を守ろうとしています。
若御子山をぐるりと巡るおよそ2kmに渡る防護柵は、秩父市の北堀市長が埼玉県議会議員の時代に、埼玉県に働きかけて県の予算で設置いただいたものですが、もう十数年の歳月が経ち老朽化が目立ちます。地元若御子町会では毎年修復を行っており、若御子神社周辺は地元である栃久保区が担当しています。
これまでネットの破損や支柱の立替などの修繕を行ってきましたが、2022年6月11日、栃久保区有志によるボランティア活動で、若御子山へ登るハイキングルート(若御子神社からのルート)にゲートを新設しました。
これまでのゲートは、ネットをカーテンのように左右に引いて開け閉めしていましたが、支えていた支柱が倒れたり、通行した後のネットの閉め忘れが見受けられたために、新たに鋼鉄製のゲートを設置しました。
また、同様のものを、若御子神社に隣接する清雲寺の裏にも、もう一基設置しました。
これにより登山者(ハイキングルート利用者)の方は、扱いが便利になったと思いますので、ゲートを開けたら必ず閉めていただきますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。