船川の
千手観音
船川の千手観音
信願相撲
船川の千手観音
信願相撲
毎年8月16日、秩父市荒川上田野の船川千手観音堂で、恒例の「信願相撲」が地元の力士たちによって奉納されます。
江戸時代に花籠部屋から辻相撲の認可を受けており、立行司もいて「関東三大辻相撲」といわれてきました。
信願相撲は、千手観音菩薩に願を掛けた人に代わって、力士が相撲を奉納するというものです。
最初の一番は本気で取り組み、二番目は一番の勝者が負けるという「勝ち負けなし」が決まりとなっています。
信願相撲の後、土俵中央で赤ちゃんを力士が抱き上げ、無病息災を祈る「ゆにあげ」もあり、驚いた赤ちゃんの元気な泣き声が聞こえていました。
千手観音堂の回廊天井には、昔、秩父の力士たちが奉納した相撲四十八手の板絵が張られています。
伝承によると、文政年間に当地、上田野出身の隅ノ江津雲(すみのえつくも)という力士が、
信願がかないその恩に報いるため、時の花籠親方親方より辻相撲免許を受け、始まったとされます。
関東三辻の一つとして、二重回しの常設土俵があります。
無病息災などを祈願した人に変わり、地元の力士が勝ち負けなしの2番勝負をします。
ちびっ子力士から全国大会でもトップクラスの高校生力士、元力士など多彩です。