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清雲寺

岩松山清雲寺

若御子神社に隣接して清雲寺があります。このお寺のエドヒガン桜(しだれ桜)がとても有名です。
清雲寺は梅峰香大師により応永三十年八月に開山されました。宗派は臨済宗で、約六百年ほども前に創立された大宮郷金泉寺の末寺と言われます。御本尊は九寸三分、『恵心僧都(えしんそうず)源信(げんしん)和尚』(平安時代中期の天台宗の僧/日本の浄土教の祖)作の地蔵菩薩で木彫りの坐像が安置されています。

清雲寺事件

慶応4年(1868)、右大臣藤原家信卿の嫡子、大炊御門尊正(おおいのみかどたかまさ)は薩長による討幕に対するため、尊王派の結集と王政復古の大命を帯び、当地出身の京の医者玄徳(天輝源三郎)等を引きつれて京を出立し、ここ秩父の清雲寺に到着しました。尊正はただちに忍藩大宮郷代官所に綸旨を発し、代官松平下総守の出頭を命じました。しかし、代官はこれに応じず、2月23日、配下16名の捕吏を率きいて清雲寺を襲い、交刃乱闘し、尊正以下ことごとく討ち取られました。
この時の刀傷や銃弾の跡が、今も本堂に残っています。

尚、同行した尊正の側室藤乃は、西秩父長留村の豪農の家に逃れて身を寄せ、数年後に清雲寺殺害事件を直訴して主君の無念を晴らしました。
これが世にいう清雲寺事件です。
大炊御門尊正の墓は寺の裏手にあり、大雄院と法号されています。